駆け出しの頃は「タダでもやらせてください!」という心境だったのに、慣れてくると、条件を見て気が乗らないということも出てきたりするものです。

しかし、どうしても食べていけない状況ならともかく、そうでもないのに気が乗らない仕事を引き受けていてはフリーランスのメリットが損なわれてしまいます。フリーランスなら依頼された仕事を断るべきときは必ずあるので、慣れるしかありません。

そこで、この記事ではフリーランスが仕事を上手に断る方法について解説します。

フリーランスが仕事を断る理由

フリーランスが仕事を断る理由はさまざまですが、まずは断りたいと感じた理由を自身の中ではっきりさせましょう。

相手の提示してきた条件が希望に満たない場合は交渉するしかありません。交渉しても折り合いがつかないなら相手が納得し、自然と依頼は流れます。このような場合は断るのは簡単です。

以下、具体例で考えてみましょう。

スキルが足りない、その仕事をやりきる自信がない場合

このケースではクライアントに正直に伝えるしかないでしょう。経験が足りないとわかれば依頼を取り消されるかもしれませんし、納期に余裕があるならフィードバックを受けながら作業をすることもできます。これはクライアント次第なので、正直に伝えてみなければその先はわかりません。

なお、経験がないうちは自信があるフリをして仕事を受注しましょうというアドバイスを受けることがあるかもしれませんが、この話には成功者バイアスがかかっています。そのようにアドバイスをするのは上手くいった人だけで、失敗した人はあまり語らないからです。できるフリをして受注し、失敗すると信用を失うので気をつけましょう。

納期に無理がある場合

納期に無理があるときは簡単です。希望の納期を伝えれば良いからです。「どうしても明日の朝までに納品してほしい」と言われても、他のクライアントから受けている仕事もあるのですから、新規の仕事で相手の言いなりになる必要はありません。

報酬が希望に合わない場合

これも納期と同様、簡単です。希望の金額を伝えて相手が受け入れないときはお断りするしかありませんし、相手も納得するでしょう。

友人・知人だからという理由で、無償または相場より安い価格で頼まれた場合

これは断りにくいパターンの1つでしょう。しかし、今は友人でも無償では受けないというフリーランスも多いので、正当な報酬でなければ受けられないと伝えるしかありません。本当に親しい人ならともかく、ちょっと知っているという程度で気軽に無償で依頼されては困りますよね。逆に、本当に親しい人なら無償で依頼はしないはずです。

こちらの条件を無視し、自身の都合のみを提示してくる場合

クラウドソーシングにはプロフィールページがありますが、それをよく読んでいればあり得ない条件で依頼をしてくる人は珍しくありません。そのようなクライアントには、まずプロフィールページを読むよう丁重に伝えましょう。それでも条件に合わないときは交渉を続け、それでもダメならお断りするしかありません。

手付金を支払うことを条件にしているのに払ってもらえない場合

新規の取引先で、貸し倒れを防止するために手付金を受け取ることを条件にしているにもかかわらず、払わないクライアントの仕事は受けないほうが良いでしょう。フリーランスが仕事を終えた後、代金を回収できなかったという話は非常に多いです。

クラウドソーシングを間に入れれば手数料は引かれますが、仮払い(エスクロー)の仕組みがあるので代金は確実に回収できます。そのため、クラウドソーシングを経由するのも1つの方法です。

相手の信頼性が低い(素性がわからない)場合

クラウドソーシングを利用している場合によくありますが、プロフィールをほとんど埋めておらず、個人なのか法人なのかもよくわからないというケースです。発注実績が少ないクライアントは発注慣れしていないことも多く、条件が相場からズレていることもよくあります。

クラウドソーシングで仮払いサービスが利用でき、代金回収の見込みがあるなら受けるのも1つの選択肢です。

仕事を断れない理由の大半は自身の問題

そもそも、あなたが仕事を断れない理由は何でしょうか。

たとえば、仕事が多すぎてパンクしているときに断るのは簡単なはずです。自然と「ご依頼が多いため、これ以上はお受けできません」という言葉が出るからです。

もともと仕事の依頼があったときに、自身の希望する条件を最初からすべて満たしていることはまれなはずです。そのため、どんなクライアントであっても何度かやりとりをして条件を詰める作業が必要です。

クライアントから提示されている条件が希望に合わないときに交渉ができないのは、スキルに自信がないからです。

仕事を断ったからといって、あいつは生意気だと業界にウワサが流れたり、相手が嫌がらせをしてくるのは漫画やドラマの話であって、現実にそのような事態に陥ることはほぼないでしょう。そのため、断るべきときはしっかりと断ることが大事です。

相手の言いなりになっていてはフリーランスはつとまらない

経験が浅いうちは仕方ありませんが、フリーランスは相手の言うがままに仕事を受けてはいけません。

発注慣れしておらず、相場がわからなくて結果的にそうなっていることもありますが、フリーランスを搾取して不当な価格で仕事を依頼したり、商品やサービスの提供を受けておいて代金は払わないというクライアントもいるからです。

フリーランスは油断すると寝首をかかれます。いい人では成り立ちにくい商売なので、断るべき仕事はきっぱり断り、良いクライアントを選んで付き合うようにしましょう。

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